三の丸尚蔵館の今後の管理・運営の基本的在り方について
皇室から宮内庁への美術品類の御寄贈を契機として平成5年に開館した三の丸尚蔵館は、これまで宮内庁が管理し、収蔵品の保存・公開にあたってきました。
このたび、宮内庁と文化庁は、今後の三の丸尚蔵館の管理・運営の基本的在り方について、別添の資料のとおりとりまとめましたのでお知らせします。
三の丸尚蔵館の今後の管理・運営の基本的在り方
1.これまでの経緯
〇 皇室から国への美術品類の御寄贈を契機として平成5年に開館した三の丸尚蔵館は、これまで宮内庁が管理し、収蔵品の保存・公開にあたってきました。
〇 平成30年の宮内庁三の丸尚蔵館収蔵品の保存・公開の在り方に関する有識者懇談会では、皇室に受け継がれた貴重な美術品類の発信を充実させ、国内外の多くの方々への公開を進めるとともに、調査研究と保存管理の一層の充実を図る観点から、展示スペース・収蔵スペースの確保や運営体制の強化等を図るべきとの提言が行われました。これを受けて、令和元年度より宮内庁が新施設の建設工事を開始し、令和8年の全館開館を目指し工事を進めています。
〇 また、この建設工事の期間を活用し、国内外の方々に皇室ゆかりの優れた作品を御覧いただけるよう、文化庁と宮内庁が連携し、国立博物館等における展示・公開を進めてきました。
令和2年12月には、地方展開を加速させるための強化策を内閣官房・宮内庁・文化庁・観光庁・総務省のワーキングチームでとりまとめ、令和3年度から、全国各地にて、毎年度4ケ所以上で展覧会を開催しています。
令和3年9月には、貴重な収蔵品の価値を国民に分かりやすく示すため、国宝・重要文化財の指定を行ったところです。
2.今後の管理・運営の基本的在り方
〇 このように、三の丸尚蔵館は、皇室と文化の関わりの発信の充実、国内外の多くの方々への公開や地方展開などを進めており、今後もそのような観点から館の管理・運営の充実を図ることが求められています。
〇 これまで、地方展開などの事業をともに進め、宮内庁と文化庁との協力関係が深まっていく中で、今後、新たに開館する三の丸尚蔵館の管理・運営の充実を図るためには、以下のような方向で臨むことが重要との認識が醸成・共有されました。
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出典:文化庁ホームページ(URL)