令和8年6月10日、高市総理は、総理大臣官邸でマレーシアのアンワル・イブラヒム首相と首脳会談を行いました。
儀じょう隊による栄誉儀礼及び儀じょうに続き、両首脳は会談を行った後、共同記者発表を行いました。最後に、ワーキングランチを行いました。
総理は、共同記者発表で次のように述べました。
(高市総理)
こんにちは、まず、アンワル首相の訪日を心から歓迎いたします。日本とマレーシアは、包括的・戦略的パートナーとして、幅広い分野で協力を進展させています。基本的価値や原則を共有するマレーシアとの連携は、進化した「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現にとって極めて重要です。
本日の会談では、2027年の外交関係樹立70周年も見据えて、東方政策を通じて育まれてきた両国の絆(きずな)を、双方向で深化させる決意を確認できました。
まず安全保障分野では、特に海洋安全保障における連携の重要性を共有しました。海上自衛隊とマレーシア海軍による共同訓練や、OSA(政府安全保障能力強化支援)を通じた能力強化支援を継続することで一致しました。また、海上保安当局間の協力文書への署名も行われました。この同文書に基づき、共同訓練など、シーレーンを共有する日マレーシアの海洋分野での協力が更に深まることを期待します。
マレーシアは、貿易・投資の面でも日本にとって重要なパートナーです。アンワル首相が推進しておられるマダニ政策と、私が提唱する成長戦略には、親和性があると感じております。両国の成長戦略に基づく官民での協力関係を一層促進してまいります。
また、エネルギーに関する国際情勢の不確実性が高まっている中、日本にとって安定的なLNG(液化天然ガス)供給国であるマレーシアとの協力は、一層重要でございます。首脳会談では、パワー・アジアの下、LNGや肥料原料を含むエネルギー・資源の安全保障を実現していくことで一致しました。
重要鉱物のサプライチェーン強靱(きょうじん)化につきましても、同志国やADB(アジア開発銀行)、世界銀行などとも連携しながら、両国間で具体的な協力を更に深めていくことを確認しました。こうした成果を踏まえて、エネルギー安全保障及びエネルギー移行の協力に関する文書や重要鉱物の資源循環等の協力に関する文書が交わされたことを大変うれしく思います。
国際情勢が一層厳しさを増す中、こうした取組はいずれも、進化したFOIPの下、日マレーシア、さらには地域の自律性・強靱性を高めるものと確信をしております。今回の首脳会談を機に、更に両国間の絆を深め、包括的・戦略的パートナーシップをより強固なものとしてまいります。テレマ・カシ(ありがとうございます)。
