高市首相、初の訪米でトランプ大統領と首脳会談 ホルムズ海峡対応など協議
高市早苗首相は18日(現地時間)、就任後初めてアメリカ合衆国を訪問し、首都ワシントンD.C.に到着した。翌19日(現地時間)、ドナルド・トランプ大統領とホワイトハウスで日米首脳会談を行い、夕食会にも出席した。20日(現地時間)にはアーリントン国立墓地を訪問し、戦没者に献花した後、帰国の途に就いた。
今回の訪米は、日米同盟の強化と経済安全保障分野での連携深化を主眼に置いたものだったが、中東情勢の緊迫化、特にイラン情勢とホルムズ海峡の航行安全確保を巡る議論が大きな焦点となった。トランプ大統領からは、同海峡での協力「貢献」を求める発言があったとみられ、高市首相は会談後の記者会見で「日本の法律の範囲内でできることと、できないことを詳細に説明した」と述べ、法制上の制約を強調した。
両首脳は、イランによる核開発や周辺国への攻撃を非難し、中東地域の早期沈静化と平和・安定の実現に向け、日米間で緊密な意思疎通を継続することを確認した。高市首相は「事態の早期沈静化の必要性をはじめとする我が国の考え方をしっかり伝えた」と説明した。
経済・安全保障分野では、米国産エネルギーや重要鉱物の協力拡大、ミサイルの共同開発・生産などで一致。また、対米投資の第2弾として総額約730億ドル(約11兆5000億円)規模の複数のプロジェクトで合意に達した。これには小型原子炉建設なども含まれる見通しだ。
19日夜のトランプ大統領主催夕食会では、高市首相が安倍晋三元首相の言葉を引用し「JAPAN is BACK(日本は戻ってきた)」と英語で発言すると、会場から拍手が沸いた。首相は「強い日本と強いアメリカ、豊かな日本と豊かなアメリカを実現するため、私たちは最強のバディ(相棒)だ」と強調し、トランプ大統領も高市首相を「非常に特別な方」「素晴らしい人」と称賛するなど、信頼関係をアピールした。
20日のアーリントン国立墓地訪問では、厳粛に献花を行い、日米の絆と犠牲を追悼した。
高市首相は一連の日程を終え、21日に東京へ帰国。今回の訪米を通じ、日米同盟の揺るぎない結束を再確認したとみられるが、ホルムズ海峡を巡る対応や今後の対中関係など、引き続き複雑な国際情勢への対応が求められる。
写真出典:首相官邸ホームページ