令和8年8月27日、高市総理は、総理大臣官邸で第13回令和8年熊本地震非常災害対策本部会議・第3回令和8年8月千葉豪雨に関する関係閣僚会議に出席しました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
(高市総理)
皆様、お疲れ様でございます。 「令和8年熊本地震」からまもなく1か月となります。
被災地は、「平成28年熊本地震」、「令和2年7月豪雨」、「令和7年の大雨」に続き、今般の災害によって、言わば「四重苦」に見舞われました。
政府では、発災直後から「非常災害対策本部」を設置し、被害状況の把握、救命救助や捜索活動、インフラの応急復旧、停電、断水などの解消に全力で対応をしてまいりました。
また、内閣府の「ふるさと防災職員」を始め、多くの職員を現地に派遣して、「災害関連死」の防止に尽力するとともに、8月4日には、災害対応を強化するため、242億円の予備費の使用を決定しました。本日も、先ほど、九州新幹線が、「9月18日から全線で運転を再開する」との発表がありました。
しかし、今なお、多くの方々が猛暑の中で厳しい避難生活を余儀なくされています。
本日、被災された方々が一日も早く、もとの平穏な生活を取り戻すことができるよう、緊急に対応すべき施策として、『被災者の生活となりわい支援のためのパッケージ』をとりまとめました。
この『支援パッケージ』は、「生活の再建」、「なりわいの再建」、「災害復旧」の三つの柱で構成しています。
具体的には、まず、生活の再建のために、
・生活環境を整えた上で避難者を受け入れる「拠点避難所」の環境整備
・半壊家屋も含めた解体・撤去への支援
・車中泊や在宅などで避難されている方々も含めた見守りや相談支援
次に、なりわいの再建のために、
・「自治体連携型補助金」などの「対象事業者の拡充」と「なりわい再建支援補助金」並みの高い補助率による事業者の施設・設備の復旧への支援
・多重被災により既往債務を抱える事業者への支援
・農業の共同利用施設の再編集約・合理化や、機械・施設の再取得・修繕への支援
・観光需要を喚起する宿泊料金などの割引支援
・「雇用調整助成金」の特例措置。
そして、災害復旧などのために、
・公共土木施設などの復旧事業の国庫補助率の嵩上げ
・上下水道の早期復旧
・個人の井戸の復旧についての「災害救助費」などによる新たな支援
・地方公共団体の様々な財政需要の的確な把握と適切な「地方財政措置」の実施など、
被災自治体などからの要望にも、しっかりとお応えできる緊急対応策としております。
これらの施策を実施するため、総額1,478億円の「予備費」の使用を、明日閣議決定します。
各大臣は、被災された方々の生活となりわいの支援のため、『支援パッケージ』を直ちに実行に移していただくよう、お願いします。
また、各支援策が、必要とされる方々に確実に届きますように、各府省庁においても、自治体とも連携して、被災された方々のお立場に立った分かりやすい広報・発信を行っていただくよう、お願いをします。
加えて、先ほど、松本大臣からも、報告がありましたとおり、先般、私から指示をしました、避難所となる全国の「学校体育館などのエアコン設置率」について、「令和17年度中に100%」とされていた目標を、「令和13年度中に100%」に前倒すことといたします。松本大臣は、関係大臣とも連携をして、取組を加速してください。
被災地のお声にしっかりと耳を傾け、これまで「できることは、すべてやる」という決意で取り組んでまいりましたが、「これまではできなかったこと」も、「しっかりやるべきことをやる」ということで、今回の『パッケージ』に盛り込ませていただきました。被災された方々の生活となりわいの再建支援にしっかりと力を尽くしてまいりましょう。
そして、「令和8年8月千葉豪雨」の発災から2週間が経ちました。記録的な降雨によりまして、広範囲にわたって「内水氾濫」が発生し、多くの人的・物的被害が生じました。その教訓を踏まえた対策の強化が急務です。
「令和8年8月千葉豪雨」については、5月23日からの梅雨前線や台風による豪雨と一連の気象現象として、「激甚災害」に指定する見込みとなりました。
具体的には、農地などの「災害復旧事業」について、全国一律に「国庫補助嵩上げの特別措置」を行う、いわゆる「本激」として指定する見込みでございます。
道路上の「被災車両」については、関係機関で構成される「プロジェクトチーム」を設置して撤去に取り組み、千葉県内の国、県、市町が管理する道路において、路肩に残る「被災車両」を含め、撤去がほぼ完了しています。
また、浸水により、エレベーターや水道などが停止したマンションについて、日常を取り戻されてきた物件も増えてきてはいるのですが、依然復旧ができていない物件も残っています。
これは迅速な復旧を図るため、工事業者や管理会社などを結び付ける「プッシュ型支援」にも取り組んでまいります。
あわせて、マンションの設備が復旧するまでの間、「要配慮者」の方々など、ご希望に応じて、ホテルや旅館などに避難していただけるよう、各自治体の取組を支援します。
大雨などによる災害が、多く発生する時期が続きます。石川県と富山県では、本日、2市3町に「大雨特別警報」が発表されるなど、これまでに経験したことのないような大雨となり、冠水などの被害が発生しています。断続的に雨が続く見通しですので、引き続き、身の安全の確保と、最大級の警戒をお願いいたします。
政府では、官邸に「官邸連絡室」を設置して情報収集などに当たっているほか、本日午前に「関係省庁災害対策会議」を開催するなどして対応に当たっております。
各大臣は、災害対応に全力で当たってください。
また、あかま大臣は、防災・災害対応の司令塔機能を担う「防災庁」の設置も視野に入れながら、来年の「出水期」も見据えて、関係省庁と連携の上、「検討会」を立ち上げ、「実効性のある対策」を早急にとりまとめ、着実に実行してください。関係大臣も、必要に応じてご協力をお願いいたします。
とにかく警戒を怠らず、しっかり緊張感を持って臨んでまいりましょう。連日お疲れ様でございます。
