令和8年7月10日、高市総理は、総理大臣官邸で創薬力向上のための官民協議会に出席しました。
会議では、創薬エコシステムに資する取組及び創薬力向上のための今後の進め方等について議論が行われました。
総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。
(高市総理)
本日は、「創薬力向上のための官民協議会」に、国内外から多くの皆様にご出席をいただき、心より感謝を申し上げます。
医薬品産業は、
・経済成長に貢献する成長分野として、
・また、国内雇用を生み出す基幹産業として、
・そして、経済安全保障の観点から、
極めて重要な産業であると認識しております。
ドラッグラグ・ロスなどの課題を解消し、患者の皆様に必要な医薬品を届けるためには、我が国の創薬力を向上させることが必要です。
そのため、この「官民協議会」は重要な役割を担っています。
本日御出席の皆様からは、
・我が国の強みである研究力などをいかした創薬・研究開発の重要性、
・グローバル展開、世界の様々なプレイヤーと連携した創薬への取組、
・また、人材育成、研究開発や製造設備などへの戦略的でアグレッシブな国内投資
などについてお聞かせいただきました。
特に、我が国の企業から表明いただいた数兆円規模の成長投資に加えまして、グローバル外資企業の皆様からも追加投資を含めた日本への継続的な投資や、日本の創薬シーズへの支援・パートーシップ強化の表明があったことを、これからの日本市場に期待された、力強く頼もしいコミットメントとして、歓迎いたします。
一方で、
・創薬のための更なる基盤整備の必要性
・日本の特許医薬品市場の成長確保、革新的医薬品への適切なイノベーションの評価
などの御指摘をいただいております。
日本の底力をいかし、総合的な国力を徹底的に強くしていく。これが高市内閣の使命です。
長年にわたる「未来への投資不足」によりまして、我が国の潜在成長率は、主要先進国と比べて低迷しております。我が国の医薬品市場も同様でございます。
「責任ある積極財政」の考え方の下、官民手を携えて、「危機管理投資」や「成長投資」を大胆かつ戦略的に進めてまいります。
高市内閣では「日本成長戦略」を間もなく策定いたします。その中で、「創薬」を戦略分野の一つに位置付けております。
世界の成長に比肩する我が国の特許品市場の成長を目指して、「スタートアップ支援」、「人材育成、研究開発力の強化」、「AIの利活用の推進」、「国際共同治験の倍増」など、大胆な措置を講じてまいります。
創薬イノベーションの観点から、来年度の薬価改定を実施し、医薬品の画期性への初めての収載時における適切な評価や特許期間中の薬価の在り方を含めまして、革新的新薬のイノベーションの更なる評価を進めます。
御懸念の米国のMFN価格政策に関しましては、国民や患者の皆様に、革新的医薬品が迅速に届くように、確実に対応していくことをお約束いたします。
官民が一体となって、我が国の成長・基幹産業としての医薬品産業・創薬を発展させる取組を進めるために、官民協議会の下に、「日本成長戦略」に基づいて、今後、具体的な議論、検討を行う、新たな官民での協議の場を設けたいと思います。
我が国の医薬品市場を、より「魅力的な市場」へと、大胆かつ着実に進化させていきますので、これまで以上に、我が国への投資をお願いいたします。
国内外からお集まりいただきました皆様と力を合わせて、世界とつながる日本の創薬エコシステムを構築し、日本発の革新的な医薬品を届け、日本、そして世界の患者の皆様の命と健康を守ってまいります。
本日は誠にありがとうございました。
