全国都道府県知事会議
令和7年11月26日、高市総理は、総理大臣官邸で全国都道府県知事会議に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「皆様こんにちは。本日は御多用のところ、全国からお越しいただき誠にありがとうございます。各都道府県のリーダーとして御尽力されている皆様に、改めて敬意を表しますとともに、
直接御意見を伺うチャンスを頂き、大変うれしく思っております。
高市内閣が発足してひと月ちょっとがたちます。これまで、国民の皆様が直面する『物価高への対策』、これを最優先に掲げてまいりました。そして、国民の皆様に迅速に対策の効果をお届けするために、『強い経済を実現する総合経済対策』を決定いたしました。
今回の経済対策では、国民の皆様に迅速に物価高対策をお届けすることを第一としつつも、危機管理投資・成長投資の戦略分野への頭出しとなる予算を措置いたします。大きく三つの柱からなります。第一の柱は、『生活の安全保障・物価高への対応』です。第二の柱は、『危機管理投資・成長投資による強い経済の実現』です。第三の柱として、『防衛力と外交力の強化』でございます。国民の皆様の暮らしを守って『強い経済』を作るために、『戦略的な財政出動』を行ってまいります。
生活の安全保障・物価高への対応の取組の一つとして、『重点支援地方交付金』を拡充し、2兆円を措置いたします。これは1世帯当たり平均1万円程度の支援に相当する『一般枠』に加えまして、食料価格高騰を踏まえ、一人3千円、4人家族でしたら1万2千円相当、別枠で『特例加算分』として措置をいたします。加えて、灯油や水道代の支援、中小企業・小規模事業者の賃上げ環境整備、各種低所得者支援・事業者支援など、『推奨メニュ―』の事業を強化してまいります。
各都道府県におかれましては、良いアイデアを出していただいて、それぞれの地域にとって本当に必要な事業にお使いいただけるとありがたく存じます。
皆様には、物価高でお困りの多くの方々を支援するため、可能な限り年内での予算化と速やかな執行に向けたご準備を進めていただきますよう、御協力をお願いいたします。この点は御苦労をおかけいたしますが、よろしくお願いします。
地方の活力は、すなわち日本の活力であるということを、地方出身者の一人として、私はよく分かっております。それぞれの地域が持つ伸び代をしっかりといかしていただいて、そこに暮らす住民の皆さまの暮らしと安全を守っていくことが必要です。
特に必要な医療や福祉をきちんと受けることができて、質の高い教育を受けることができて、働く場所がある。そういう地域が全国各地に多く創り出されていけば、日本は今後もまだまだ成長できる、すばらしい未来を次の世代に送れると私は確信いたしております。
今を生きる私たち、そして次の世代が、日本に生まれてよかった。そう思っていただけるような国づくり、一緒に取り組んでまいりましょう。
今後とも都道府県の皆様と丁寧な議論を行いながら、政策の実現に向けて政府一丸となって取り組んでまいりますので、どうか御協力よろしくお願いを申し上げます。
本日はありがとうございます。」
出典:首相官邸ホームページ(当該ページのURL)