第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025 開会式
令和7年11月15日、秋篠宮皇嗣同妃両殿下、佳子内親王殿下、悠仁親王殿下御臨席の下、高市総理は、都内で開催された第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025 開会式に出席しました。
総理は、開会式の挨拶において、次のように述べました。
「皆様、こんにちは。内閣総理大臣の高市早苗でございます。秋篠宮皇嗣同妃両殿下、また、佳子内親王殿下、悠仁親王殿下の御臨席を仰ぎ、東京2025デフリンピックの開会に当たり、御挨拶を申し上げます。
本日、開会式を迎えられましたことを、政府を代表して、心よりお慶(よろこ)びを申し上げます。そして共に、世界各国から集まられた皆様を、日本国民と共に心から歓迎いたします。
選手の皆様は、厳しい練習を重ね、様々な困難を乗り越えて、この舞台に立たれました。お一人お一人の御努力と情熱、そして不屈の精神に深い敬意を表します。この大会で、存分に力を発揮し、日頃の成果を世界にお示しください。
4年前に東京で開催されたオリンピック・パラリンピックは、感染症の影響により、多くの方々に会場で直接御観覧いただくことがかないませんでした。しかし、私たちが目指した共生社会の理念は、決して失われることなく引き継がれております。
本年10月には、パラリンピック競泳の金メダリストであり、全盲のアスリートである河合純一氏が、政府のスポーツ庁長官に就任しました。障害を持つ全ての方々がスポーツに触れ、親しめる環境の整備を強力に進めてまいります。
日本ではこの大会に先立ち、本年6月に、『手話に関する施策の推進に関する法律』が成立・施行されました。国民の間に広く手話に関する理解と関心を深めるようにするため、国連総会で決議された『手話言語の国際デー』と同じ9月23日を手話の日と定めました。
また、手話の習得支援や学校、職場、地域において手話を円滑に使用することができる環境の整備に取り組むこととしています。デフリンピックを契機として、日本全国において、より多くの人が手話や様々なコミュニケーションの形に触れる機会となると信じております。
障害の有無にかかわらず、お一人お一人が持てる力を存分に発揮し、自ら選んだ道で夢をかなえる。そのような社会の実現に向けて、日本は、これからも着実にその歩みを進めてまいります。政府としても、誰もが活躍でき、その喜びを共に分かち合う、そうした共生社会の実現に向けて、誠心誠意取り組んでまいります。
大会の開催に当たり、御尽力いただきました国際ろう者スポーツ委員会、全日本ろうあ連盟、開催都市である東京都を始めとして、準備段階から献身的に努力を重ねてこられた全ての関係者の皆様に、深く感謝を申し上げます。
選手の皆様の御健闘を心から祈念いたしますとともに、この大会が全ての参加者にとって、そして世界中の人々にとって、記憶に残るすばらしいものとなることを願っております。誠にありがとうございました。」
出典:首相官邸ホームページ(当該ページのURL)