大阪・関西万博に関する関係者会合
令和7年9月16日、石破総理は、総理大臣官邸で大阪・関西万博に関する関係者会合を開催しました。
会合では、開幕からの運営状況及び閉幕に向けた取組について議論が行われました。
総理は、本日の会合を踏まえて次のように述べました。
「本日は関西からもおいでいただきました。誠に御多忙のところありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
私どもの内閣では、国際博覧会条約に基づく『招請国政府』として、大阪府及び大阪市、経済界、博覧会協会とともに、政府を挙げて、大阪・関西万博の開催に全力で取り組んでまいりました。
4月に開会式を迎え、5か月が経過する中、『いのち輝く未来社会のデザイン』をテーマに、様々な展示、イベントが開催されました。茂木統括調整官からお話がありまして、これまで2,000万人を超える方々に御来場いただきました。懸念されておりましたチケット販売も累計で2,100万枚を超えました。決して油断はできませんが、黒字化も見通せるようになりました。
ヘルスケアを始めとする多様な分野でのスタートアップを含めたビジネスマッチングなど、ビジネスの交流も促進されているほか、ご来場いただきました皆様方が日本各地を訪ねていただき、地方創生にもつながっております。
万博の機会を捉え、50人以上の海外の首脳の皆様方が来日されました、私自身、40回以上の首脳会談を実施させていただくなど、貴重な外交の機会にもなったところでございます。こうした万博の成果と経験を共有し、後世に伝え、決して一過性のものにしないことは、万博を開催した私たちの責務であります。
このため、武藤経産大臣、伊東国際博覧会担当大臣の下に、有識者・関係者の皆様方に御参加いただく検討の枠組みを設け、多様なステークホルダーの意見を集約しつつ、大阪・関西万博の成果の検証とレガシーの継承の具体化について、透明性を持って検討を進めることといたします。
大屋根リングなどのハードなレガシーに加え、万博を契機としたイノベーションの萌芽が社会実装されるようなソフトなレガシーも重要であります。多くの方々にご理解いただけますよう、検討を深めていただきたいと存じます。
閉幕まで、あと27日となりました。8月13日には地下鉄の運転見合わせにより皆様方に御迷惑をお掛けすることもございましたが、その反省もいかして、残りの会期、来場者の皆様方に、安全に楽しんでいただけますよう、今一度気を引き締めて運営に当たっていく必要がございます。
成功裏に閉会式の日を迎えられますよう、関係者一丸となって取り組んでいくことが最も重要でございます。あと27日です。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。」
出典:首相官邸ホームページ(当該ページのURL)