東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の海洋放出に関するレビュー・ミッション訪日(結果)
- 10月24日から27日にかけて、国際原子力機関(IAEA)職員及び国際専門家からなるIAEAタスクフォースが訪日し、東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の海洋放出開始後初めてのレビューを行いました。
- ALPS処理水の海洋放出に関するレビューは、IAEAとの間で2021年7月に署名したALPS処理水の取扱の安全性に係るレビューの包括的な枠組みに関する付託事項(TOR)に基づき実施されているものです。
- 今回のレビュー・ミッションでは、日本側からALPS処理水の海洋放出開始後の最新の状況に関する情報提供及び説明を行いました。また、IAEAと日本政府・東京電力との間で、これまでの個別のレビューを踏まえた事項について議論が行われ、計画どおりの放出が安全に行われていることが確認されました。
- また、10月25日、IAEA職員及び国際専門家は、東京電力福島第一原発を訪問し、ALPS処理水の海洋放出に関する設備の確認を行いました。
- IAEAは今回のミッションを経て、報告書を公表予定です。
- ALPS処理水の安全性やその取扱いについて信頼性や透明性を確保し、国際社会の一層の理解を醸成していく上で、原子力分野の国際的権威であるIAEAによる独立したレビューは極めて重要です。日本政府は、中立性を堅持するIAEAとの緊密な連携の下、ALPS処理水に対して国際社会の一層の理解が得られるよう、今後ともしっかりと取り組んでいきます。
(参考1)ALPS処理水
ALPS(多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System))等により、トリチウム以外の放射性物質について安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水。さらにALPS処理水は、その後十分に希釈され、トリチウムを含む全ての放射性物質について安全に関する規制基準値を大幅に下回るレベルにした上で、海洋放出されている。
(参考2)タスクフォースの構成
IAEAタスクフォースには、独立した立場で参加するアルゼンチン、英国、オーストラリア、カナダ、韓国、中国、フランス、米国、ベトナム、マーシャル諸島、ロシア出身の11名の国際専門家が含まれる。
出典:外務省ホームページ(URL)
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