ASEAN関連首脳会議出席等についての会見
(記者)
総理、お疲れ様です。NHK・小嶋です。今回、総理として初めての外国訪問となりました。政権の外交方針である「自由で開かれたインド太平洋」、それから各国首脳との会談、この成果をどう捉えるかということと、明後日にはトランプ大統領との首脳会談も控えていますけれども、この首脳会談にどうつながる訪問だったか、所感をお願いします。
(高市総理)
総理就任後、初めての海外出張でございますが、ASEAN(東南アジア諸国連合)議長国のマレーシアに参りまして、本日、日・ASEAN首脳会議、それからAZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)首脳会合に出席をしました。このほか、マルコス・フィリピン大統領、アンワル・マレーシア首相、アルバニージー・オーストラリア首相といった同志国の首相との間で二国間の会談も行いました。加えて、チン・ベトナム首相、また、フン・マネット・カンボジア首相を含む各国首脳とも、短時間の懇談を行いました。
今回の訪問ですけれども、出発前にも申し上げましたとおり、「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)を日本外交の柱として推進していく、それからまた、時代に合わせて進化させるといった方針を強調させていただきました。その上で、海洋安全保障ですとかAI(人工知能)、経済連携などの各分野での新たなイニシアティブを丁寧に説明しまして、各国の首脳との間でですね、今後の協力の基礎となる信頼関係をしっかり構築することができたと思っております。
AZEC首脳会合の方では、脱炭素、経済成長、エネルギー安全保障、これらを同時に実現して、多様な道筋でネット・ゼロに向けた協力の重要性、それからこの1年の進捗の状況というものを確認いたしました。今回のASEAN関連首脳会議などへの出席っていうのは、やはりFOIPの要であって、それから世界の成長センターでもある、このASEAN諸国、同志国との連携強化を確認できたので、非常に有意義だったと思います。これからの日本の経済成長にとっても、非常に大きな意義があると、このように思いました。日本とASEAN、共にですね、強く豊かになるための取組、これを強力に進めていきたいなと思っております。
昨夜は日米首脳電話会談を行ったんですけれども、明日からいよいよトランプ大統領、日本にお迎えすることになります。今日、議長国はですね、ちょっと私は時間がずれてしまったんですが、トランプ大統領と会われたようで、日本に来ること、私に会うことを楽しみにしておられるというようなお話も伺いましたので、またしっかりとこの大切な同盟国との関係を強化していきたいと思っております。
(記者)
朝日新聞の太田です。今回総理は、ASEAN+日中韓(ASEAN+3)の首脳会合の出席は見送られたので、中国の李強首相とはすれ違いになって、会談の機会は得られなかったわけですけれども、今後、どのように中国と首脳間の対話を進めていかれるお考えかお聞かせください。
(高市総理)
そうですね。今回は日程の関係で私は日本に戻らなければなりません。確か、外務大臣が入れ替わりで来て、残りの日程をこなしてくださると思います。また、これからまたAPECもございますので、いろいろなチャンスがあると思っております。
(記者)
日経新聞・今尾です。今日の日経新聞の世論調査で、内閣支持率が74パーセントになりました。他の調査も含めて、国民の高い期待感があると思うのですけれども、こういった期待をどのように総理は受け止めて、今後政策推進を進めていくお考えか、お聞かせください。
(高市総理)
世論調査の数字についてですね、一つ一つコメントするのは差し控えたいんですが、しかし、大きな期待を寄せていただいているとすれば、しっかりと言葉にしたことを実行して、前に政治を進めていくということが大切だと思います。多くの国民の皆様が今お困りの物価高にもしっかりと対応いたしますし、そしてやはり日本の平和を守るためにも、これから所信表明(演説)でも申し上げました様々な事柄をしっかりと進めていくということでございます。もうとにかく、実行、実行、働く。そんな思いでございます。どうもありがとうございました。
出典:首相官邸ホームページ(当該ページのURL)