拉致被害者御家族等との面会
令和7年10月23日、高市総理は、総理大臣官邸で拉致被害者御家族等と面会しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「皆様こんにちは。内閣総理大臣の高市早苗でございます。今日は官邸までわざわざ足をお運びいただき、誠にありがとうございます。特に横田早紀江さんにおかれましては、昨日もお話をいたしましたけれども、直接お元気なお顔を拝見してうれしく存じます。
御家族の皆様にも拉致問題解決のために様々なお取組をしていただき、私どもにもお力を貸していただき、心から感謝を申し上げます。
拉致問題の本質でございますけれども、これは国家主権への侵害でありますとともに、早紀江さんがおっしゃっているように、人の命そのものがかかっている問題でございます。
2002年に5名の拉致被害者の方が帰国されてからもう23年になります。その間、拉致被害者の方々の御帰国、お一人も実現しておりません。御家族の皆様が悲痛な訴えを続けながら、肉親との再会を祈るしかなかったこの状況、大変申し訳ないことだと存じます。
我が子を抱きしめることなく他界された親御さんのお気持ちを思いますと、一刻も早く、一日も早く拉致問題を解決しなければならない。私は皆様の強い思いをとても強く受け止めております。この全ての拉致被害者の一日も早い御帰国の実現を含めまして、私もあらゆるチャンスを逃さない、そう思っております。
今後、外交的には、トランプ大統領始め、各国首脳との面会などの際には拉致問題についてお話をして、理解と御協力を求めていくということは、引き続き、続けてまいりますけれども、やはり、日本の主体的な取組、これが何より重要だと考えております。北朝鮮に対して、これまで過去の政権が行ってきた様々なルートでの働きかけ、それを踏まえつつ、私自身も自分なりにリーダーシップを発揮をしまして、何としても突破口を開くべく取り組んでまいろうと思っております。もちろん、金正恩(キム・ジョンウン)委員長との首脳会談に臨む覚悟もできております。
本日は拉致問題の解決に向けました私の強い決意を皆様にお伝えするということとともに、総理として今後北朝鮮と向き合うその原動力とするためにも、このような機会を設けさせていただきましたので、どうかよろしくお願いをいたします。誠にありがとうございます。」
出典:首相官邸ホームページ(当該ページのURL)