自衛隊殉職隊員追悼式
令和7年10月11日、石破総理は、防衛省で開催された令和7年度自衛隊殉職隊員追悼式に参列しました。
総理は、黙とうを捧(ささ)げ、追悼の辞を述べた後、献花を行いました。
総理は、追悼の辞で次のように述べました。
「令和7年度自衛隊殉職隊員追悼式に当たり、国の存立を担う崇高な職務に殉ぜられた自衛隊員の御霊(みたま)に対し、ここに謹んで、追悼の誠を捧げます。 この度、新たに祀(まつ)られた御霊は、三十柱であります。
戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中にあって、我が国の独立と平和を守り抜く。自衛隊員は、かくも崇高な任務に強い使命感を抱き、それぞれの持ち場で日夜分かたぬ活動を続けております。
自衛隊の隊員は防衛力の最大の基盤である。このことに思いを致したとき、職務の遂行に全身全霊を捧げた隊員を失ったことは、自衛隊にとって、我が国にとって、正に痛恨の極みであります。
同時に、殉職された隊員は御遺族の皆様にとってかけがえのない御家族でありました。御遺族の皆様の深い悲しみ、無念さを思うと、私自身、悲痛の念に堪えません。
改めて、ここに祀られた、二千百四十二柱の御霊に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表します。
『事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえる』。この服務の宣誓を行う隊員にふさわしい名誉と処遇を実現することは、国家としての責務であります。このような信念の下、私自身、隊員の処遇改善に取り組んでまいりました。
同時に、志半ばにして職務に殉じられた隊員の尊い犠牲を無にすることなく、御家族の皆様の深い悲しみに寄り添うことも、国家としての責務であり、忠実にこれを果たしてまいる所存であります。
不幸な出来事を繰り返さぬよう最善の努力を尽くしますとともに、殉職された隊員の御遺志を受け継ぎ、国民の命と平和な暮らしを守るため全力を尽くしてまいりますことを、ここに固くお誓いするものであります。
いま一度、御霊の安らかならんことを、そして、御遺族の御平安と、末永い御健勝を心よりお祈り申し上げ、追悼の辞といたします。」
出典:首相官邸ホームページ(当該ページのURL)