防災功労者内閣総理大臣表彰式
令和7年9月17日、石破総理は、総理大臣官邸で令和7年防災功労者内閣総理大臣表彰式に出席しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「本日、防災功労者表彰を受けられた皆様に、心からお祝いを申し上げます。
皆様は、大規模な災害の発生時に、様々な危険や困難に直面しながらも、ひるむことなく人命救助、住民の安全確保、復旧・復興などに取り組まれました。あるいは、平素から、防災思想の普及や防災体制の整備に尽力され、発災時の被害の防止・軽減に大きく寄与されました。これまでの皆様の御貢献、御労苦に対しまして、心からの敬意を表しますとともに、深く感謝を申し上げます。
我が国は、世界有数の災害発生国であります。本年も、2月、3月には各地で山林火災、7月にはカムチャツカ半島付近での地震による津波、8月以降は広域で線状降水帯による大雨や台風などが発生しております。また、南海トラフ地震や首都直下型地震は、来るか来ないかではなく、来ることは確実であって、それがいつ発生してもおかしくない切迫性を有しております。
災害大国であればこそ、我が国を、人命・人権最優先、世界一の防災大国にしていかなければなりません。
このため、国におきましては、今年度、内閣府防災担当の予算と人員を倍増するとともに、備蓄の増強と備蓄拠点の増設を進め、災害NPOや災害対応車両の登録制度も開始するなど、様々な取組を推進しております。その上で、令和8年度中に防災庁を設置するべく、検討を加速しているところであります。
災害への対応は、防災に携わる全ての関係者の皆様の知恵と力を結集して、初めて奏功するものであり、官民の連携は不可欠であります。
皆様におかれましては、それぞれの分野において、ますます御活躍をいただき、災害に強い国づくりに、なお一層の御尽力を賜りますように、お願いを申し上げます。
結びに当たり、皆様方の献身的な御貢献に、改めて感謝を申し上げ、私からの挨拶といたします。本日は誠におめでとうございました。ありがとうございます。」
出典:首相官邸ホームページ(当該ページのURL)