愛される伝統、新春の恒例行事「双葉ダルマ市」開催!(福島県双葉郡双葉町)〔令和4年1月8日、9日〕

震災と原発事故に伴い全町避難が続く双葉町の新春恒例行事「双葉ダルマ市」が、1月8日(土)・9日(日)の両日、いわき市の勿来酒井復興公営住宅広場にて開催されました。
このダルマ市は、江戸時代後期に始まった新年の市などで縁起物のダルマが販売されるようになり、いつしかダルマ市として定着したのが起源ではないかと言われています。
町オリジナルのダルマは、今から30年ほど前に「JAふたば女性部双葉支部ダルマ部会」がデザインを考案し、それが「双葉ダルマ」として広く知られるようになりました。「太平洋ダルマ」の青い縁取りは太平洋を表現し、町花の桜と町鳥のキジの羽をモチーフにした模様が描かれています。一方の「町章ダルマ」は、町章をモチーフにした金色の縁取りで、縁起物の「松竹梅」に由来する竹の模様があしらわれています。
古くから愛されてきたダルマ市の歴史を途絶えさせてはならないと、避難先での開催に動いたのが町民有志の会「夢ふたば人」のメンバーでした。平成24年1月にいわき市の南台応急仮設住宅で復活し、平成31年1月からは勿来酒井復興公営住宅での開催となり、その伝統を受け継いでいます。
初日8日には、来場者が南北に分かれての綱引き合戦「巨大ダルマ引き」が行われ、今年は2勝1敗で北が勝ちました。その年、北が勝てば無病息災・豊年満作、南が勝てば家内安全・商売繁盛の1年になると言われています。
また、翌9日は、夢ふたば人のメンバーを含む双葉町消防団第二分団による「消防団ダルマ神輿(みこし)」が行われ、賑やかに町の復興や商売繁盛を祈願しました。
会場には、年1回ここでしか買えないダルマ販売の店だけでなく様々な屋台も立ち並び、両日を通して民俗芸能発表や大道芸など多彩なステージも繰り広げられ、周辺住民や遠方からの来場者も含めて、大いに盛り上がったイベントになりました。
※双葉町観光協会公式ホームページ http://futabadaruma.jp/
※「双葉ダルマ市2022」についてはこちら http://futabadaruma.jp/?p=985






—————————————————
出典:復興庁ホームページ (当該ページのURL)